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Analog Photography


by SquarePhotography
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Nikon Nikkor AM-ED210mm f5.6

Nikon Nikkor AM-ED210mm f5.6_b0408808_20484942.jpg
 初めて購入したNikonのレンズは、なぜかこのNikkor AM-ED210mm f5.6です。大判レンズは撮影しにくいですね。さて、天下のNikonなのですが、どうも縁がなくて。カメラ何を買えば良いのか聞かれると、とりあえずNikonを勧めておくのですが、本人には縁がなくて。私は描写について見る目があるわけではないのですが、どうも歪みがあるのはダメみたいです。歪みに関しては単焦点レンズを買えば良いですから、別にNikonでも良いのだと思いますが。最初に自分で買ったのがCarl Zeiss系のCONTAXだったからですかね。
 Nikon党の方は、それなりに周囲におられましたが、だいたいCarl Zeiss系を使っているということで私は嫌われていました。Nikon信者はやはり信心深いみたいです。中判はHasselbladでしたから、やはりCarl Zeiss系でした。違いのわからない人なので、よーわからんのですが、写真屋の店主に言わせると別のレンズを使うとがっかりすると思いますよーとのこと。あまり興味もないので、そのままCarl Zeiss系を使ってきました。そもそも、Hasselblad系のCarl ZeissとCONTAX系のCarl Zeissはまるで別物のような描写なので、そりゃ高いレンズは良いわという程度の認識です。CONTAXのボディにHasselbladのレンズを付けると驚きの描写になります。
 大判レンズはレンズとカメラに互換性があるので、自由にレンズのメーカーを選べます。写真屋の店主に言わせると、大判のレンズは焦点距離とイメージングサークルの大きさで選ぶものだとのこと。そして、イメージングサークルはなんだかんだ言ってもドイツのレンズが大きいので、シュナイダーで揃えたと仰せでした。そうか、そういうものかと思ったので大半の大判レンズはシュナイダーとローデンストックになりました。ただ、フジでもニコンでも、プロしか使わない大判用レンズを手抜きするわけがないので、正直どこのメーカーのものでも良いと思うとも店主は仰せでしたが。しかし、いろいろ調べてみると、別にイメージングサークルも私が購入できるレベルのレンズだと国産もドイツ製も大差ないではないか・・・。
 ところが、マクロレンズに関しては、フジノンAが先発で、そこに殴り込んだのがNikkor AM-EDシリーズでした。その後、シュナイダーもローデンストックもマクロレンズを発売しましたが、あまり出回らないですし恐ろしく高いです。この手のマクロレンズは、そもそもEDレンズを使用した少し高価なレンズが多いですね。そこで、評判の良いNikkor AM-ED120mmf5.6かNikkor AM-ED210mmf5.6を検討していました。半年近く。
 120mmの方が描写が素晴らしいという情報もあり、120mmを買うべきなのかとも思いましたが、4x5メインで使うのであれば210mmと判断して、大阪の業者から手に入れました。わざわざマクロレンズを買うのに、状態の悪いものを買ったのでは意味がないと思ったので、ちょっと高かったけどよく整備されたものを購入しました。
 で、肝心の描写はというと。それまではSINAR xにRodenstock Sironar-N 180mm f5.6を使っていたのですが、ぶっちゃけ違いがわからない・・・。まあ、シャープ、かな、という感じ。カラーなら違いがわかるのかもしれないけど、モノクロだからですかね。書籍を見ていると、等倍付近だと一般撮影用レンズは性能が明確に低下すると書かれているのですが。等倍よりも倍率が高ければやはり違うのか、と思って2倍ぐらいまでは遊んでみたのですが、普通に写ります。わざわざRodenstock Sironar-N 180mm f5.6で同じように撮影して比較するのは面倒なので、試していません。それに、2倍ぐらいまでいくと被写界深度が浅すぎて自由度が少なすぎます。
 まあ、この大きなレンズを見ているだけでよく写りそうな気がしますし、やる気出るので別に後悔はしていないのですが。接写の場合、カメラの配置や被写体の配置などが毎回大きく変わると手数がかかりますので、レンズの焦点距離を決めて配置をある程度固定して撮影すると効率が良いです。ですので、室内撮影ではせっかくなのでこのNikkor AM-ED210mm f5.6を使い続けています。なんだかんだ言って最近は屋外で撮影する時間がないので、このレンズが一番使用頻度の高いレンズになっています。
 さて、整理すると、SINAR xを買ってしまった。でもでかすぎて持ち出せないではないか、そもそも屋外でそんな精密にあおりを使う必要はないぞ。ならば接写してみるか。するとカメラがグラグラして怖いぞ、カメラが勝手にお辞儀するからGitzoの5型買うか。等倍付近だと性能が低下するらしいからマクロレンズを買うか、という迷走の末に散財してしまいました。ただ、4x5モノクロで接写するのはかなり面白いです。肉眼では見えない世界がそこにあるので。地味にオススメなのですが、まあ勧められても誰もやらないだろうなあ。いずれにしても、高いマクロレンズじゃなくてもかなり綺麗に撮影できると思うので、騙されたと思って是非に。
Nikon Nikkor AM-ED210mm f5.6_b0408808_20494118.jpg
 先日の写真と同じ場所の写真ですね。神社のなかの休憩所に置かれていたさくらフィルム・コニカの椅子です。Hasselblad 500C/Mですが、これはDistagon CF50mmF4ですかね。RDP-IIIです。Distagon CF50mmF4は、「雰囲気・空気感が良く写るレンズ」だと思います。結構好きなレンズです。レンズの描写の違いがわからないとか言いながら・・・ですが。

by SquarePhotography | 2019-06-18 21:31 | Large Format, 4x5 | Comments(0)